ショートウッドを見直そう。

ショートウッドを見直そう。

地面の上から打つにあたって、不得意なクラブの代表格としてフェアウェイウッド(FW)が挙げられる。近年はロングアイアンの領域を凌駕しているウッド系のユーティリティ(UT)が重宝されているが、いくらユーティリティが万能であってもロフト角が少なくなってくるとボールも浮きにくくなるし、捕まりも悪くなる。この問題をどうすれば解決できるか。今回は、“ショートウッドを見直そう。”という話をしたい。

ロングショットでは、ボールが浮かない、捕まりが悪くなるという問題は致命的になってしまう。この二つの問題を解決してくれるのが、地面の上から打つにあたって、不得意なクラブの代表格として挙げられているフェアウェイウッドだったらどうだろう。

ここで注目したいのは、フェアウェイウッドの中でもロフト角20°以上のショートウッドと呼ばれるものだ。フェアウェイウッドが不得意なクラブといった認識を持っているプレーヤーの多くが、3W(スプーン)が打てないことが元凶かもしれないが、そんな中でも5W(クリーク)なら、どうにか打てるというプレーヤーは少なくないのではないだろうか。

つまり、ロフト角が少ない3W(13.5°~15°)では、ボールが浮かない、捕まりが悪くなるという悩みを抱えていているプレーヤーでも、ロフト角が多い5W(17°~19°)なら大丈夫といえるのであれば、ロフト角20°以上のショートウッドを試してみてはいかがだろうか。

なぜ、ユーティリティではなく、ショートウッドなのかだが、同じウッド型といってもショートウッドの方がヘッドの構造上、重心が深く、短くなっている分、トップやダフリのミスにも強く、ヘッドが返りやすくスライス防止にもなり、シャフトも長い分、ヘッドスピードが上がりやすく、弾道が高くなりやすいため、グリーン上にボールを止まりやすいといったメリットがある。

3Wでボールが浮かない、捕まりが悪くなるという問題だけでなく、ユーティリティの3UT(19°~21°)でも同様の問題があるプレーヤーであれば、検討に値するだろう。

デメリットとしては、シャフトの長さが長いこと、ヘッドがユーティリティに比べ大きいことがネックになることが多いが、長さに関しては、短く持てばいいだけのことでコース上の傾斜地で振ることを考えたら、短く持つことの方が多いため、これはデメリットには感じないだろう。

ヘッドの大きさに関していえば、フェアウェイからは安心感があるものが、ラフからの使用時にその大きさが邪魔になるように感じられるかもしれないが、ショートウッドはロフトが増えるに伴ってヘッド体積も小さくなるので、思ったよりも邪魔には感じないだろう。

さらにユーティリティよりも出っ歯=FP値が大きくなっているため、ボールを拾いやすい。そのため、非力なプレーヤーであっても、それなりのラフからや左足下がりからでも簡単に高弾道のボールを打ち出せることになる。

つまり、上がりやすいのはメリットであって、よく言われる風に弱いといったデメリットよりも様々なシチュエーションで使用できるメリットの方が多くあるのではないだろうか。

特に最近は、ボールも低スピン化してきている関係上、上がりにくくなるとともに曲げにくくもある。ショートウッドは打ち出し角が確保されるとともにスピンも掛かりやすくなるため、ユーティリティよりも操作性を確保できる可能性を秘めている。

今は、ユーティリティの方がフェアウェイウッドよりもメリットが語られることが多いが、フェアウェイウッドの中でもショートウッドと呼ばれるロフト角20°以上の7番や9番ウッドを手に取ってみてほしい。コースで使うことで使い勝手の良さを感じられるはずだ。

黒田正夫

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