ティーアップの高さでミスしていないか?

ティーアップの高さでミスしていないか?

練習場では、スイングはある程度固まってきている感じがするのに、コースに出るとなぜか大きくスイートスポットを外し、弾道が上下左右にバラついて曲がりが大きくなり、飛距離をロスしてしまう現象に悩んでしまうことがないだろうか。その原因がスイングではなく、ティーアップの高さだったらどうだろう。今回は、“ティーアップの高さでミスしていないか?”という話をしたい。

どのプレーヤーもそうではないかと思うが、練習場でもコースでもティーアップする際、ある程度の基準を以って高さを決めていることだろう。しかし、そのティーの高さが自分のスイングを乱す結果になっているとしたら見直す必要があるのではないだろうか。

改めて基礎的なことから入ろう。インパクトはボールとクラブフェースの衝突である。そのため、プレーヤーはボールがどんな条件下の中で置かれていようが、一定水準の高さの枠でクラブヘッドを通さなくてはならない。つまり、スイング動作は推進力=ヘッドスピードだけでなく、ミート率=振る高さも合っていないとクラブの機能が存分に発揮されないことになる。

そのため、まず知ってほしいのがクラブのスイートスポット(芯)の高さだ。毎年のように新しいクラブが発売されるため、多少の誤差は出るが、概ねドライバーで平均30mm前後、その他のクラブ(FW・UT・5I・7I)で平均19mm前後となっている。

ボールの直径は427mmとなっているため、ドライバー以外のクラブは、ティーアップせずに地面から打っても、ちょうどいいスイートスポット(芯)の高さになっているが、ドライバーは、ティーアップをして打つことを前提としている関係上、他のクラブよりスイートスポット(芯)の高さが高くなっているので、ティーアップの高さにも気を配っておかないと、いくらスイングの軌道が良くてもその軌道の高さにボールがなくては、スイートスポットを外してしまうため、弾道が上下左右にバラついて曲がりも大きく、飛距離をロスしてしまう現象が起きてしまう。

これが続くとスイングにも迷いが出て、迷路にハマる可能性が出てきてしまうので注意が必要だ。いいスイングをしていても、ティーショットを打つたびにティーアップの高さには気を配っておかないと、結果が伴わないことは多々あるということだ。

ティーの高さは、自分で決められるわけだが、最初はスイートスポットよりも高くなる長さの物は使わない方がいいだろう。よく、ドライバーはティーアップを高くすればするほど飛ぶといったことが迷信になっていたりするが、基本的にはティーアップが高くなればなるほど、ボール位置は左になる。つまり、セットアップの時点でクラブのスイートスポット(芯)から離れていくことに繋がる。

そうすると、ティーの高さに合わせてスイングをアジャストしなくてはならない必要が出てくるが、ヘッドを浮かせて構えたりして、ドライバーだけは他のクラブと違うからと割り切ってしまうのであれば、それもありだろう。ただ、セカンドショット以降に問題が発生しているのであれば、全体の繋がりを考えて再考するべき事項になることになるのは頭に入れておいてほしい。

ショートホールなどでロフトの少ないクラブを使用する場合は、ティーの高さは地面より若干(数ミリ)ではあるが高くしておくとライの影響を受けにくくなり、飛距離のロスも防げるだろう。ティーアップは、いい条件で打てるようにするために行うのであるから、自らの行為によって、インパクト率の低下を招くようなことはするべきではないと基本的には考えてもらいたい。

ただし、ティーアップの高さでスイングの軌道を変えられることもあるので、カット軌道のクセがあれば、ティーアップは高め、あおり軌道のクセがあれば、ティーアップは低めで練習してもらうとスイング軌道の改善に繋がるだろうから、いろいろ試して最適化を目指してもらいたい。

黒田正夫

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