ミスを管理する。

ミスを管理する。

ゴルフでのミスは避けられないもの。しかしそのミスの原因をチェックすることなく、そのまま放置していたり、ミスの上書きをしているようだと上達する術がなくなるだろう。どのプレーヤーにも出やすいミスの傾向があるため、自分でそのミスを把握し、それが出ないよう防ぐ努力、もしくは受け入れる必要がある。今回は、“ミスを管理する”という話をしたい。

ミスを管理するためには、出やすいミスを把握することだが、プレーヤーごとにその内容は変わってくる。ミスを把握するためには、弾道を検証するところから始まる。

弾道はボールとフェースがどのような角度で接触(インパクト)したかにより決定されるため、インパクトされたボールがどこに飛んでいったかだけを漠然と見ているのではなく、ボールが飛んでいるわずかな時間、弾道の検証をしながら解析していく意識は常に持ち合わせておかなければ、いつまでも現象だけを追い続け、本当のミスの原因を把握することはできないだろう。

このような意識を持っているか否かによって、そのあとの修正や調整の仕方や度合いも変わってくるため、まずは弾道を検証する意識を持って一打ごとのボールの挙動を見て、出やすいミスの傾向を把握することに努めてもらいたい。

出やすいミスが左右へのミスなのか上下のミスなのか。出やすいミスの傾向が解ってきたら、その弾道が出た時は、まずフェースのどこに当たってインパクトしているのかをチェックしていきたい。

例えば、ターゲットより右に外しやすい傾向だとしても、打ち出しから右に出ているのか、途中から右に曲がるのかによってもチェックする内容が変わってくる。フェースの打痕がトゥ寄りであれば、スイング軌道を、ヒール寄りであればフェースの開きといったようにチェックするといいだろう。

打痕が真ん中であっても、打ち出しから右に出ているようであれば、右に出やすい傾斜であったのか、ボール位置が右にあり過ぎていないか、身体の向きが右に向いていないかといったことになる。セットアップによるミスは練習場では起きづらいため、コースに出ると右へのミスが出るようならスイングを疑う前に、環境条件の読み込みやセットアップにエラーが出ていないかチェックするといいだろう。

フェースの打痕から推測されるミスの原因を解析して分類していくことが、ミスにミスを上書きするようなことがなくなってくる。ミスを上書きする人は、例えばスイング軌道がインサイドアウトになり過ぎて、インパクトで手元が浮き、トゥ寄りのヒットになりやすい、いわゆる煽り打ち傾向だったとしても、右に打ち出されるからとアドレスでフェースを被せて相殺させようとすると、プッシュのミスだけでなく、ダグフックのミスも出やすくなってしまう結果が待っていることに繋がる。

このようなミスの傾向がある場合、本来はズレ過ぎたスイング軌道の修正を図らなくてはならないのだが、厄介なことに、ミスを上書きしたことで相殺され、一時だけターゲットにボールが集まることがあるだけに、それが成功体験として経験値に刷り込まれてしまうのだろう。これが、なかなか修正できずに同じミスを繰り返してしまう原因でもある。

さらに、出やすいミスの傾向を嫌がり、そのミスの原因となっている根本の修正を図るのではなく、いま出た弾道に反応するだけになっていると、ミスの度合いをさらに大きくしてしまうものに繋がっていくことになるので注意が必要だ。

このような修正方法にハマらないようにしていくためにも、ミスの原因となっている根本がどこにあるのかをしっかり見極めることこそがミスを管理することに繋がっていくだろう。そうしなければ、スコアを作るどころかスイングを壊してしまうことになってくることを頭に入れておいてほしい。

黒田正夫

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