状況に応じてグリップの位置を変える。

状況に応じてグリップの位置を変える。

ラウンドにおいては様々な状況下でプレーしなくてはならない。つまり、杓子定規だけでは対応できないということだ。しかしグリップする位置に少々のアレンジを加え、クラブの動きを変えることで、状況の打破や最小限のミスに食い止められることに繋がるならば積極的に取り入れてほしい。今回は、“状況に応じてグリップの位置を変える”という話をしたい。

コースには、平らなフェアウェイだけが存在するのではなく、傾斜やラフ、バンカー(フェアウェイバンカー含む)も存在する。それぞれが、ボールを曲げさせたり、距離を合わせづらくさせたりと厄介な罠となっているのだから正統派だけでは対処できない。この様々な状況を回避するためのテクニックを身につけることは必須であろう。

テクニックには様々なものがあるのだが、ここでは、その中のひとつとしてグリップの位置や持ち方を変えることで弾道に変化を与えていくことを紹介したい。プレーヤー各々の骨格が違うとおり、グリップの持ち方によっても位置も違ってくる。そのため、ニュートラルな状態のグリップがどの位置になるのかをチェックしておくことが必要で、それが解っていれば、それを起点にできるのでアレンジしやすいとともに元にも戻しやすいことになるだろう。

ニュートラルなグリップの位置を上下左右にアレンジした場合、どのような場面で有効なテクニックになるのか見てみよう。ここでは、傾斜、バンカー、アプローチでの考察としてみたい。

まずは、傾斜からとなるが、例えば、つま先上がりの状態(グリーン上ではフックラインとなる)で考えた場合、傾斜がきつくなればなるほど、クラブのフェースは左に向いてしまうことになる。そうすると、打ち出しから左になってしまうため、それを防ぐテクニックとしては、グリップ位置を上(ハンドアップ)または左(ハンドファースト)にすることでライ角やロフト角を調整することに繋がり、ミスを最小限に食い止められることができる。この場合、傾斜によってクラブの角度が変えさせられてしまう状況であるため、クラブの角度を微調整するために必要なテクニックとして取り入れたい。

次にバンカーからとなるが、例えばピンまでの距離が近いガードバンカーとグリーンまで距離があるフェアウェイバンカーではアレンジの仕方は変わってくる。飛ばしたくないガードバンカーでは、どのようにソールのバウンスを使うかが成功のカギとなるため、グリップ位置を下(ハンドダウン)にすることで、ヒール側のバウンスの活用、右(ハンドレート)にすることで、トレーリングエッジを活用してロフト角を増やすとともにソールの抜けを良くするのも一手であろう。ある程度飛ばしていきたいフェアウェイバンカーでは、如何にクリーンにボールを拾っていくかがポイントになるため、グリップ位置をハンドアップにすることで手首の関節が伸びた形にしておき、関節の伸縮に制限をかけることでダフリのミスを最小限に防ぐことに繋げたい。

最後にアプローチとなるが、ニュートラルな位置からハンドアップやハンドダウンにした場合は弾道の強弱が作れ、ハンドファーストやハンドレートにした場合は弾道の高低が作れることに繋がってくる。アプローチでは特に必要なテクニックとなるので、遊びながら覚えてもらいたい。

このようにグリップの位置を変えることにより、起こりうる弾道の違いを理解することで、描いている弾道からのスイングイメージ、そのイメージしたスイングを行いやすいための構えといったように柔軟な意図を持って対応してもらいたい。習得に際しては、大げさに変えてみてフィードバックしていき、その誤差をなくしていくようにしていきたい。スイングを意図的に変えながら対処していくより、グリップの位置を若干アレンジしたほうが、よりスイングにもいい影響を与えることに繋がるだろう。

黒田正夫

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