ナイストライで入る強さ(スピード)はすべてジャストタッチ!

ナイストライで入る強さ(スピード)はすべてジャストタッチ!

グリーン上のパッティングでカップに向かっていったボールが横をすり抜けて外れた時と最後の一転がりでカップに吸い込まれた時のタッチとラインの出し方は紙一重でしょう。パッティングでの結果はスコアに直結します。入れたい気持ちがパッティングを難しくするという人もいます。今回は、ナイストライで入る強さ(スピード)はすべてジャストタッチ!についてのお話です。

「ナイストライ」と同伴競技者から声掛けしてもらった場合、ボールはカップをオーバーしてから止まることがほとんどでしょう。この言葉の意味としては、チャレンジした結果、残念ながら失敗だったけれど、その精神に対して称賛してくれた言葉となります。それに対して「ジャストタッチ」の場合、ひと呼吸おいた後、「ナイス・イン」や「OK」などの声掛けとなることでしょう。

この二つの言葉の違いは、パッティングのストロークでのタッチの違いということになるわけですが、もう少し突き詰めていくとカップに入るボールスピードの感覚ということになるかもしれません。ナイストライとジャストタッチのカップに向かって転がっていくボールスピードの終速の感覚は個々人にとってのもので、カップに入るスピードのイメージがまったく違うと言ってもいいでしょう。

また、ラインに対してもカップのどこから入るかのイメージも違うといってもいいでしょう。ナイストライを連発するプレーヤーは、3パットのリスクが高まることよりも1パットで上がるための努力を惜しまないと考えられ、カップの縦幅に対して直線的で、且つどれくらいのオーバー加減、スピード加減であったならば、カップインが可能なのかを探るプレーヤーであり、こういうプレーヤーは、バーディーもたくさん取れ、ビックスコアを叩き出したり、マッチプレーやダブルスなど、ここ一番の勝負強さを持ったプレーヤーとなる傾向にあります。

対して、ジャストタッチを尊重するプレーヤーは、1パットの確率は下がる傾向であっても、リスクは負わず、3パットのリスクを確実に減らすための努力をしていると考えられ、カップの横幅に対して、ボールの半径をプラスしてどれだけ大きく使えるかを探るプレーヤーであり、こういうプレーヤーは、堅実なプレーぶりで、スコアを崩すことが少なく、常に安定したスコアを出せる傾向にあります。パッティングはライン読みとタッチの2つの事を精度よく、高次元で行わなくてはならないため、ラインの読みの深さやタッチが強い、弱いに対しての考え方は相反するところではあります。

しかしながら、パッティングでは、“届かせる勇気”を最低限持ち合わせておかなくてはならないと考えますので、当初は、ジャストタッチよりナイストライでプレーしていく方が上達は早くなると思います。オーバーするリスクを負わないということは、ラインを補正する技術を磨くことが出来ませんし、真の距離感を掴むことが出来なくなると考えるからです。

本来は状況に応じて、押し引きが出来るようにしていくことが大事となりますが、巷では、3パットをしたくないためカップをオーバーさせたくないプレーヤーが多く存在します。ジャストタッチで入れることが美徳と考えている人もいるほどです。これではスコアを“減らす努力”をしていないに等しくなります。ジャストタッチが悪い訳ではありません。ショート癖が付いていないかが心配されるところです。タッチに保険が掛っていない分、ミスヒットは間違いなくカップインはしません。そういう傾向にあるようでしたら、カップの奥の土手に当たって弾みながらもカップに入れ、“ナイストライで入る強さ(スピード)はすべてジャストタッチ!だ”くらいの気概を持ってプレーされるのもいいのではないでしょうか。そうすれば、プレーぶりもお互いのチャレンジ精神を称賛しながらプレーを進めていくことは活気あふれたものとなります。

黒田正夫

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