クラブがスイングを作る。

クラブがスイングを作る。

ゴルフクラブは、プレーヤーがコースと対峙するため、ルール上14本までの携帯が許されている自分にとって唯一の武器。その武器は、溢れかえるほど巷では存在しており、さらにその武器は毎年のようにグレードアップされてニューラインナップとして商品化されています。そんなクラブの進化に合わせたスイングにしていくことは必要不可欠で、それに合わせないでスイングを作るということは今後の上達を妨げるものになるでしょう。
今回はクラブがスイングを作るというお話です。

クラブはここ30~40年で大幅な進化を遂げてきました。特にドライバーに関していえば、その進化が顕著に現れているクラブの代表的なものでしょう。著名なプロゴルファー達もこのクラブ(特にドライバー)の進化についていけず、スランプに陥ったり、リタイヤを余儀なくされたりしてきました。なぜそうなってしまったのでしょう。それは、“クラブは自分に合わせるもの”と考えると自ずとそのスイングに合ったクラブしか選べられなくなるからです。

メーカーでは、買ってもらえるように、使ってもらえるように、様々な工夫をヘッド、シャフト、グリップに施し、よりミスヒットに強く、飛距離性能も格段にアップさせつつ、万人に合わせた作りを目指しているにもかかわらず、“クラブは自分に合わせるもの”と考える人にとっては、進化すればするほど、自分のスイングに合わず、逆に扱いづらいものとなってしまう場合も出てきます。

だからといって、“クラブは自分に合わせるもの”と考えることを否定しているわけではありません。ゴルフは物理的な現象だらけではありますが、ロボットが行っているわけではないのですから、人間の感性をフルに発揮しつつ、道具としてクラブを扱うこと、それが例え、最先端のクラブではなくても、長年使い込んでいたりして、自分の手に馴染んでいれば全く問題はないのです。しかしながら、自分自身の体力や技など、ポテンシャルが落ちてきているなと感じているならば、思い切って、クラブの進化というものを積極的に取りこみ、その進化に合わせたスイングを作っていくように考えてもいいでしょう。

そもそも、14本のクラブは長さも重さも違う、さらにウッド、アイアン、パターなど形状が違い、ヘッドやシャフトの特性も違うものを、いかにも“同じ感覚で振っている”のですから、出来ないことではないのです。“クラブは自分に合わせるもの”と考える人にとって、クラブの進化に合わせることは、最初の頃は容易ではありません。考え方を180°転換させる、そのための時間は必要ですから、徐々に慣らしていくようにすればいいと考え、急ぎ過ぎないようにしていくことが大切でしょう。

進化し続けるクラブに対して、アジャストし続けられるスイングを考えていくことができれば、ゴルフ年齢はいつまでも若いままでいられることでしょう。ゴルフを始めたばかりであれば、ミスに強い大型ヘッドで軽いものを選びがちですが、スポーツ経験、特に道具を使うものであったならば、操作性が良く、少し重いかなといったものを選ぶようにした方がいいでしょう。

それでは、クラブでスイング作りをするにはどこに気を配りながら行っていけばいいのでしょう。どのクラブも、まずはソール(バンス)の使い方と入射角に気を配ってインパクトゾーンに幅を持たせるようにしましょう。最近のクラブは軽くなってきて、ヘッドスピードを上げられる傾向にあるため、出来るだけ早くフェース面をターゲットに向け、インパクトに向けて入射角の角度をつけないように緩やかにしていくことが重要です。その時、軽くソールが地面にタッチしながらも低く長くクラブヘッドがインパクトゾーンを動いているようにしていければ、どのクラブを持ってもボール位置を変えるだけで打ち出し角度や打点を変えられ、スピンコントロールも容易な万能なスイングになってきます。

黒田正夫

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