ワンショット、ワンプロジェクト

ワンショット、ワンプロジェクト

ゴルフでのスコアは1打1打の積み重ねとはいえ、その一打ごとにどこまでの意図を持って挑んでいるかは各々のスイングの技量だけでは測りきれないものです。しかしながら、100切りを目指す人であっても常に70台で回って来られる人であっても1打は1打となるわけですからそこに全力を注がなくてはなりません。そんな1打についてですが、今回はワンショット、ワンプロジェクトと題してお話していきます。

ドライバーのショットもごく短いお先にパットもスコアで見れば1打は1打でしかありませんが、その1打にどんな意図を注ぎ込んでいるのでしょう。距離だけやピン方向だけしか考えていないようでは浅すぎます。これでは技術レベルが上がっても考え方は初心者並みでしかありません。逆に技術レベルがそれほどでなくても、1打ごとにしっかりした意図を持って臨んでいればスコアを崩すことはないでしょう。

それでは1打ごとにどんなプロセスを踏んでいかなくてはいけないのか。それは、どんなショットやパットであっても1打1打の状況は一期一会といってもいいくらい違うわけですから、観察、予測、準備、実践、検証の順にプロセスを踏みながら行なえるようなにしていきましょう。

コースでは、すべてのショットがライや傾斜、風等が必ず違うということになる訳ですから、まずはボールがある状況を観察するところから始めなくてはいけません。例えば、セカンドショットであれば、残り距離やピン方向がどっちなのかだけでなく、フェアウェイなのかラフなのか。どんな傾斜でどんなライ&高さにあるのか。風はどちらから吹いているのか。芝生の目はどちらに流れているのか等々を観察し、さらに、視界を360度に広げ、落下地点の状況や周囲の景色などあらゆる情報を収集しましょう。

観察した後、その状況からどんな弾道が求められているのか。右または左に行きやすいのか。高くまたは低く行きやすいのか。行かせたいという自分が求めている願望ではなく、まずは行きやすいのはどっちなのかといった、求められている弾道がどういうものなのかといった予測を立てましょう。その予測に基づいて自分が求める弾道との摺り合わせをし、アドレスする向きやクラブチョイスなどに生かし、準備を進めていきます。

準備としては、ボールの位置や振る高さをチェックするとともに振り幅や力感、スイングバランス等を本番に備えて行っていきます。出来れば、本番同様の素振りをしながら準備を整えていくようにしてもらえるのがいいでしょう。それは、ラウンドでは必ずインターバルが長くなります。ボールのあるところまで移動しなくてはなりませんし、同伴競技者のプレー時間も大切にしなくてはなりません。そのインターバルの長さが感覚を鈍らせることになるので、準備する時間をいかに使うかが大切になります。準備を行いつつ、「よし!」と思った時が決断の時となります。すなわち実践として、本番のショットを迎えるわけです。

本番のスイングでは、スウィングのメカニカルな部分にこだわらず、球筋のイメージとボールの落下地点のみに集中し、あとは体の反応に任せることが重要です。最後に、自身が構築していったプロセスに間違いがなかったかどうかを検証するようにしてください。

正しいプロセスを進めていくことでミスをした場合は原因がはっきりしてきますし、ナイスショット後は偶然ではなく、必然たるものになるので自らの自信にも繋がります。このように一打ごとにコースから要求された意図を読み込み、それに対していかに自分なりの答えを出すか。その一打ごとの積み重ねがそのホールでのスコアとなり、さらにハーフでのスコア、そして最終的にはラウンドでのスコアとなることを肝に銘じ、ワンショット・ワンプロジェクトに全力を注ぐゴルフをしていきましょう。

黒田正夫

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